2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

外山滋比古「思考の整理学」101

1986年に文庫本の初版が出て以来、37刷を数える、息の長いベストセラー。 論文を書きあぐねている学生などに役立ちそうな、考えのまとめ方のヒントがたくさん詰まっています。 冒頭から末尾まで、徹底して、「教え込むだけの学校教育」を批判していますが、…

結城信孝・編「花ふぶき・時代小説傑作選」100

面白かった。いやー、時代小説いいわ。 8人の短編が1つづつ収められてます:乙川優三郎、諸田玲子、佐伯泰英、高橋義夫、杉本章子、鈴木英治、今井絵美子、山本一力。 テーマはいずれも「人」特に男と女、義理と人情。私の嫌いな「お家のために死ぬ」という…

宮永博史「ひらめきを生む発想術」99

「セレンディピティ」で去年全国の書店のビジネス書売り場を賑わした、宮永博史氏の新作です。 「セレンディピティ」と「ひらめき」は、似てるようで違う。セレンディピティは目の前で起こる「幸運な偶然」という事実で、ひらめきは頭の中で起こるアイデアの…

マイケル・ポラニー「暗黙知の次元」98

暗黙知、形式知という言葉がよく経営関係のコンテクストで出てきますが、暗黙知ってのは数字にしにくい金型の微妙な調整具合のことだけをいう言葉ではありません。Wikiが正しいとすれば、暗黙知=Tacit knowledgeという言葉を最初に使ったのは、このハンガリ…

バーンド・H・シュミット「経験価値マーケティング」97

続編から先に読んじゃったけど、こっちのほうが本編です。 絶版でAmazonのマーケットプレイスでは若干プレミア価格がついてます。 しかし!!この本はだめです。内容は弱いし薄いし、翻訳も力足らず。 ・・・といつになく悪く言うのは、続編の出来の方がだい…