2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

逢坂剛「砕かれた鍵」169

・・・なるほど。こう続くわけか。(←感想) で、その後は?・・・と、ぱらぱら「よみがえる百舌」を読み直してしまった。こっちの方がよっぽど意味深な終わり方をしてるので、「帰ってきた百舌(仮)」もアリなのではないか。 ・・・あっ、あった。百舌は出…

逢坂剛「幻の翼」168

しまった、また読む順番を間違えてた。 「百舌」シリーズはこれが2冊目だったらしい。すでに読んだ「よみがえる百舌」は4冊目!めちゃくちゃ飛ばしてしまった。どうりでヒロインの苗字も違うし夫は死んでるし・・・でもおかしいとは気づかなかったけど・・・…

トーマス・クーン「科学革命の構造」167

とうとう読み終えました。この本買ったのは2年前ですが、内容が難しい・原文も翻訳も表現が難解・引かれている例が専門的すぎ、という三重苦で、半分くらい読んだ後そのままになっていました。 このたびありがたくも、某教授の指導のもと、ほかの人たちが要…

逢坂剛「しのびよる月」166

165の前に書かれた短編集。短編のタイトルが、「しのびよる月」だけじゃなくて「裂けた罠」「黒い矢」etc、まったく正しく内容を表してるんだけど、なんとなく、それだけ見ると実際の内容よりシリアスな印象で、ぴんと来ません。でも気になったのはそれだけ…

逢坂剛「配達される女」165

つかの間の逃避・・・。久々のパパ’sライブラリーから。 「軽ハード・ボイルド」というジャンルだそうです。くたびれたコートを着た男性刑事二人+謎の女性刑事一人が、ときに無茶をしながら、町の事件を次々と解決していきます。昔からの確執あり、ほのかな…

D.A. ノーマン「誰のためのデザイン?」164

ずーっと前に買ってあった本を連休中にやっと読んだ。 「デザインとは」を考える人が必ず読むべき本のように言われている本。 読んだ印象は、アート関連とは思えない、ビジネス書(いかに売れる製品を開発するか、の範疇)ですね。これがアートとビジネスの…

ペニー・スパーク「20世紀デザイン - パイオニアたちの仕事・集大成」163

A4変形サイズ、272ページオールカラー、ハードカバーの豪華本。 最近集中的におっかけている「デザイン史」関連ですが、この本はいわば「デザイナー図鑑」です。 どんなにうまくやろうとしても、個別のデザイナー(画家とかもだけど)をひとくくりにしてなん…

古田マリ「絶対『間に合う』仕事術」162

「仕事の設計図を描く」に続く、同じ著者の本です。 前の本は、仕事の時間的空間的な全体像を常に把握しながら進めていくための考え方について書かれた本、って印象でしたが、今回は総論よりも徹底的に各論に踏み込んだHow-to本です。 具体的に著者は、建築…

桜井啓子「現代イラン 神の国の変貌」161

授業の流れで読んでみた。 正直歴史はからっきしダメなので、イランの今の国家がどういう風に形成されたかなんて説明できない。つい先日の大統領選のことも、少しあちこちで読んで知っただけ。 たまたま最近、26歳のイラン人の女性と、43歳のイラン人の男性…

小池昌代「裁縫師」160

友達に薦められて読んだ。 どの作品にも、一見とても平凡でまじめで目立たない人たちの”物狂い”が描かれている短編集。物狂いというのはここでは、狂気のようではなくシラフで冷静だけど、その人のある一部分だけが常軌を逸した方向性に走り出して止まらなく…