2010-11-13から1日間の記事一覧

林芙美子「浮雲」231

戦時中に仏印(いまのベトナムあたり)に農林省の官吏として駐在していた男 富岡と、タイピストとして赴任した女 ゆき子の、主に敗戦後日本に戻って来てからの凋落を描いた小説です。仏印での生活は、鮮やかな出会いを少々つづっただけで、あとはたまに思い…

林芙美子「放浪記」230

旅行には旅行記を持っていくことにしてます。今回はこの本。昭和44年発行の、河出書房新社版「日本文学全集」の第31巻です。親が買って期待したのに誰も読まないまま放置されていたもので、40年たった今でも手を切るほど新しい。そんなものを海外まで持って…