2014-07-21から1日間の記事一覧

G.ガルシア=マルケス「予告された殺人の記録」305冊目

南米で撮影された、素晴らしい映画を見ているようでした。 小説はとっても短くて、文庫本143ページなんだけど、情景が浮かぶ作りになってるのです。立ち位置やカメラの視点まで設定して書いたんじゃないかと思うくらい、この小説は映画なのです。 町の広場と…

デカルト「方法序説」304冊目

なんで今この本を読むかって? いちおう入会してるけど全然行ってない、とある勉強会の課題図書になったから。 読み込んで要約して発表する気はないけど、いつも課題図書は読んでる。 感想:おもしろかった。笑えた。 デカルト氏はたぶん、この時代のフラン…

吉田修一「初恋温泉」303冊目

芥川賞受賞作の「パークライフ」が好きで、「悪人」も泣けたし「さよなら渓谷」も「横道世之介」もよかった。図書館に寄ったので、思いついてこの作家の本を2冊借りてきたわけですが。 この本は、良くも悪くもないという印象です。 離婚しかかってる夫婦や、…