2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

恩田陸「夜の底は柔らかな幻」上・下478−479冊目

面白かったけど、ダークファンタジーを読みたかったわけじゃないので、微妙。「イロ」が超能力の一種で、「途鎖」が土佐の同音異義国の異境だということはすぐわかったけど、「ソク」って何だったんだろう。何も説明しないで放置、ってのが恩田式なのかな。…

恩田陸「ユージニア」477冊目

これも重層的な、いろいろな人たちの言い分が出てくる小説なんだけど、ちょっとオカルトっぽい方向に行き過ぎてる気がします。いやでもそれが神秘的で惹かれるんだけど。ミステリーというには美少女ロマンが強すぎるかな、と。 ディストピアじゃないの。暗い…

恩田陸「中庭の出来事」476冊目

面白かった。立体的な織物みたいに、重層的に進んでいく物語。あっちのお話とこっちのお話が関係していたり、あの人の話とこの人の話が違っていたり、ということが作者はとっても好きなんだな。普通に聞いている話が途中から化けていく「・・・え?」という…

堀武昭「愛と差別と嫉妬で鍛える英語」475冊目

まさかこの本を偶然、オーストラリアに向かう機内で読むとは。JETROのオーストラリア支部で(冗談みたいに適当な)キャリアを始め、その後チェコのハヴェル大統領が主催する「フォーラム2000」財団理事、国際ペンクラブ理事などを歴任した、一見「偉い人」だ…