2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アーナルデュル・インドリダソン「声」604冊目

この作家の日本語訳、3冊目。このシリーズは書き続けられてて、すでに日本語訳があと2冊出てるようですね。 これもまた、失意のうちに命を奪われた人の人生の物語でした。読んでる最中も、読み終わったあとも、残念な気持ちでいっぱいになるけど、なんという…

細谷功「具体と抽象」603冊目

友達から借りて読みました。テーマが1つに絞られてて、具体と抽象についてだけ掘り下げて、どんな人にも届くように、懇切丁寧に語られた本。 言われなくても理解できてるような気がする一方、自分が普段の判断や言動でこの具体⇔抽象のピラミッドを活用でき…

アーナルデュル・インドリダソン「緑衣の女」602冊目

これも「湿地」同様、陰鬱で愛と思いやりにあふれた人間たちのミステリー。とても力強い文章で、引きつけられてぐいぐい読みました。湿地のときは、犯人の時系列と操作の時系列を並列にした映画のほうが共感しやすいと書いたんだけど、この本は最初から並列…

東野圭吾「マスカレード・イブ」601冊目

たまたま手に入ったので読んでみました。キャラクター設定が「いかにも」なところはあるけど、面白い。トリックも珍しくはないけど、いろんな部分をキャラクターの魅力で補ってます。 これ、キムタクと長澤まさみで映画化されたんですよね。キャラクターは合…

アーナルデュル・インドリダソン「湿地」600冊目

寡聞にも知らなかった、北欧ホラー台頭のなかにアイスランドの作家もいることを。さらに、その代表的な作家の作品が映画化されてたことも。友人から聞いてさっそくこの映画を見てみたんだけど、映画の感想のなかに「小説のほうが良かった」という人が多かっ…

テレサ・ダグラス/ホリー・ゴードン/マイク・ウェバー「リモートワーク・ビギナーズ」599冊目

図書館の新刊コーナーで見かけて借りてみました。 著者たちは、2010年に突然全社リモートオフィス化した、つまり全員が在宅勤務になったカプラン・テスト・プレップ社(https://www.kaptest.com/)の社員。世界じゅうがコロナ禍で在宅勤務になった今、先人と…

中野信子「人は、なぜ他人を許せないのか?」598冊目

なんか切実です。 日本の会社における外資系から来た人。家族を養っている人に対して一人で好きなように暮らしている人。いろんな「違い」が重なると攻撃が集まる。多数派の人たちが固まって気持ちよさそうに陰口を言う。重篤になると本人に面と向かって何か…