少年期のたかだか1年くらいの間だけ愛した少年の、当人がまったく気づいていない事情のために、自分を投げ出すというのは、高僧が通りすがりの飢えた虎にやすやすと自分の身体を投げ与えるのと同じくらい、簡単すぎる。そこまでの”至高の愛”をど真ん中に据え…
これはSF色のうすい、抒情的なジュブナイル作品集でした。この人はほんとに絵がうまいなぁ。登場人物がなんというか上品で美しくて、それだけで好感をもってしまって、キャラクターに惹きつけられてしまう。乱暴者でも、わがままでも。 物語は人間の根源的な…
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