2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
これもアイデア勝利ですね~。そして、タイトルにある「死」で読者を惹きつけつつ、その実、生きることが太いテーマとしてあるところも、前作と共通しているのかなと思いました。 始まってからしばらくは、まさに「バトルロワイアル」。私あれ系嫌いで、ああ…
「スペードの女王」は単発だけど「ベールキン物語」はベールキン氏が各地方のさまざまな年齢、職業の人々から聞いて集めた物語集という体裁。(アンデルセンみたいな)感想をいうと、面白かった。…と書きながら、「面白い」にはずいぶんいろんな種類があるな…
Audibleで聴きました。これは面白かった!こういうエンタメ要素が多い小説は、Audibleに馴染むのかもしれません。この他には「成瀬」シリーズも夢中になって聴きました。情景描写や感情表現が多い小説だと、文字面と頭の中の光景のあいだにギャップができて…
「星を編む」の前日譚。時系列は前後してるけど、こっちを先に読むのが圧倒的に正しい順番です。 「編む」のほうで触れられていなかったけど重要そうだった、櫂と暁海の出会いからさいごの別れまでが時系列に沿って書かれていて、傍流にいるのが北原先生のほ…
これもAudibleで聴きました。しかも少しずつ、かなり長い期間に分けて聴いたので、全体として感想を言うのはすごく難しいけど、賢い子どもたちが、ぱっと見ふつうだけど尊敬に値する大人との交流を経て納得のいく現在に至る、細切れの長い物語、という印象だ…
面白かったけど、個人的には「成瀬」のインパクトが大きすぎて、成瀬のキャラクターが好きすぎて、”普通に面白い”という感想になりました。 この本も、主役のことを主役自身が語ることなく、周囲で影響を受けたものが彼女を見つめつづける、愛ある作品です。…
面白かった。ちょっと仕事が暇になって、本を読む時間はある。でも読みたい本が手元に何冊も溜まってる。こういうときに急ぐ気持ちで本を読んでも、その世界にちゃんと入れずに字面だけを追ってしまう…でもこの本の文体はとても簡潔で硬質で、ふらふらと読み…
「春に翔ぶ」「星を編む」「波を渡る」という3つの中編が収録されていて、真ん中のが表題となっています。「編む」っていう字は「編集」の「編」で、「舟を編む」って本は辞書を編纂する人たちの話だったけど、これは小説や漫画を世に出すための編集を業と…
いやぁすごい本だった。事実は小説とは比べ物にならないくらい奇なのだ。 これ、最近なにか本を取り上げた番組で出演者の若い女性が激賞していたので読んでみたんだけど、なんとなく手に取るのをためらってしまった。著者について、なんか縛ったりたたいたり…
難しい…というより、年をとった今は、物事を必要以上に細かく分けて分析することに終始して、本質に近づいていかないように感じてしまう。この本に書かれていることは、太古の昔から人間だれでも感じながら年を重ねていく真理のうち、感覚的な部分を除いたも…