2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
綿矢りさが吹っ切れた一作、と聞いて、楽しみに読み始めました。設定は、だいぶ年上の堅い会社員と結婚した元銀座のホステスの若い女が、北京に行ってたくましく異郷を楽しむ、ってことになってるんだけど、あけすけで図太い文章を読んでると、実際にご主人…
「映画フィッシュマンズ」、「THE LONG SEASON REVIEW」と見てSpotifyでずっとフィッシュマンズをかけていたらすっかりはまってしまった。佐藤伸治とフィッシュマンズの人々がどう生きていたのか知りたくて本を読みました。 まず気づいたのはこの著者のこと…
アルメニア人の迫害の話は、ネットニュースかなにかで見たことがあったけど、それがどれほどのものか、明確な認識はありませんでした。いじめる人がいる、ということだけではなくて、本来の給与が一部、あるいはまったく与えられないとか、暴力をふるわれる…
しみじみと、自分や世界を肯定したくなる短篇集でした。いいなやっぱりこの人の作品は。 最近とても嬉しいんだけど、不幸を消費するような(「お涙ちょうだい的」ともいう)小説がバカ売れするのではなくて、傷ついた心にそーーっとくっついてあっためてくれ…
こういう作品だったのか。「あの本、読みました?」で紹介されたときも、本屋大賞受賞のニュースを聞いたときも、もう少し多幸感のある作品だと想像してました。でも読んでみたら、決して、「こうだったらいいのにね/よかったのにね」と思うような、ふわふわ…
この人の小説はほんとにいつも面白いな… ”お嬢”と呼ばれる国会議員が死んだ。その周辺でうごめく様々な権謀術数を描く…というより、それを冷めた目で見る女たちによる政治小説、って感じでした。 パワフルで満身創痍(この2つは両立しうる、というか両立せ…
<結末をできる限りボカシて書いていますが、自信はないです> 40年以上愛読しつづけている佐藤正午の新作。予約して、発売日に自宅に到着。そろそろ読み始めようと思って開いたら、一気に最後まで読んでしまいました。 落ち着いた中年女性の視点で書かれた…
やさしい小説だなぁ。ほんとに、やさしい。読み終わってほっとしてそのまま眠ってしまいそう。眠れたらいいなと思う。他の人から見れば小さなことで、取りかえしがつかないんじゃないかと思うほど傷ついてしまう人がたくさん出てくる。そこまでは、何度も聞…