2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

川原繁人「フリースタイル言語学」1197冊目

すごく面白かったし、読み終わってなんだか満ち足りた気持ちになりました。いい本だ! 言語学は、数十年前に英文学科に入った私が4年間つまづき続けた学問で、あの4年間に学んだことは何一つ思い出せない、というより、4年間ちんぷんかんぷんなままだったと…

「猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー」1196冊目

文庫本1冊に、8ページほどの短い小説が25個も詰め込まれています。全部違う著者、全部ちょっとヒヤっとする話。読みながら、(でもうちの猫だけは、カンペキにいい子なんだけどね~)と思ってたおめでたい飼い主もたくさんいるのでは。(もちろん、私もです…

畠山丑雄「叫び」1195冊目

「時の家」もよかったけど、これも面白かった。 生活保護を受けながら銅鐸制作指導というか自らの哲学の開陳をつづける、早野の”先生”または”聖”。ぱっとしないけど平凡な早野が、何か道を間違えて、とんでもない世界へどんどん進んでいくこの感じ、純文学っ…

新川帆立「目には目を」1194冊目

面白かったです。この著者は、ツカミがばつぐんにうまいし、緩急のつけ方や、読者の驚かせ方がうまくて、ぐいぐい読ませます。 その上で、作家歴がすごく長い老練の作家の作品を読んだときみたいに、人の深い心理とか、業みたいなものを感じられる作品になっ…

鳥山まこと「時の家」1193冊目

「銀の匙」(中勘助)みたいな小説だなぁ。ということはおそらく、「失われた時を求めて」(プルースト。読んでないです、すみません)とか「私だけの部屋」(ヴァージニア・ウルフ)とかを思い出す人もいるんだろうか。 すごくすごく丁寧な文章なので、この…

ブレイディみかこ「転がる珠玉のように」1192冊目

「gem」を「珠玉」と訳して付けられたこのタイトル。gemは「hidden gem」という語をよく見たので、宝石ではなくまぁ“貴石”ていどの石で目立たないやつ、という意味かなと思っています。職場のジェムは、ぜんぜん出世しないけど丁寧でいい仕事をするやつ、表…

カレー沢薫「寝そべり錬金術」1191冊目

「ひとりでしにたい」でまさかのNHKドラマ原作者となったカレー沢先生。「クレムリン」の第一回で衝撃を受けて以来、ずっと、思い出しては読み続けています。いろんな小説を読んだ後で読み始めると、若干、文章がめんどくさいというか、いちいち小おもしろい…

鈴木光司「ユビキタス」1190冊目

これも「あの本読みました?」から。 「リング」「らせん」etc.の映画はいくつも見たけど、もしかして原作を読むのは初めてかも。(※これがドラマや映画化されるかどうかは不明) 番組でも、「植物が!?」って話が出てましたが、ほんとに植物の隠された力が…

千葉雅也「センスの哲学」1189冊目

若いころは、雑誌に載っていない自分なりの服選びや、友だちの知らないミュージシャンを激しく推してることとかに確信を持ってたけど、それから何十年もたって、今は洋服は”無難で手ごろなもの”を選び、映画は片っ端からなんでも見る、本も最近はベストセラ…