Larry Huston & Nabil Sakkab 「Connect & Develop - Inside Proctoer & Gamble's New Model for Innovation」

Procter & Gambleが、Pringlesの一枚一枚のチップスに文字を印刷するinnovationをどうやって成し遂げたか?という記事が、Harvard Business Reviewの2006年3月号に掲載されています。従来のBricks-mortal R&Dに変わって、C&D=Connect & Developという概念を提唱しています。

イデアをどうやって実現するか。・・・自分で方法を考えて作るか、誰かのやり方を教えてもらって強力するか。

「Network」というものをどうやって作るかが重要。

Outsourceではない「Network」、たとえばサプライヤ用のExtranetを設けて、こちらから「xxな素材を探しています」と発信すると、心当たりのあるサプライヤが答えてくる。

・・・別にメールでも電話でもいいような。

日本でLECが発売したメラミンスポンジ(「激落ちくん」ってやつですね)をP&Gが見つけて、素材の製造元がドイツのBASFだとわかったので、直接BASFにかけあって全米でそれを発売する・・・という話がAppendix "Osaka Connection"として掲載されています。

・・・うーんと、それって、競合研究っていうんじゃない?とか思いつつ。

日本の町工場の技術と大企業を結ぶために、大企業を退職した人たちが紹介業をやっているという話を聞いたことがある。その方がいいかもしれない。大学の技術と大企業を結ぶために、今は各大学がTLOをやってるけど、なかなか難しいらしい。MOTを持っている大学が連携して、日本MOT協議会技術紹介部のようなものを作って、大学の技術のone stop portalを提供するってのはどうでしょう。MOT卒業者の受け入れ先としても機能するし、大学同士で自分たちのレベルを他と比べる励みにもなる。

これ、書きかけて忘れてたら、今日の「サプライチェーンマネジメント」の授業で、はからずも話題に上りました。今日取り上げられた例は、一見、P&Gが出してる「クイックルワイパー」のようなものだった。あれってパクリなのかしら。