御立尚資「戦略『脳』を鍛える」43

やっと読み終わりました!ひぃひぃ

ビジネス書です。会社の戦略を外側からみたもの(コトラーとかポーターとか)でも内側からみたもの(伊丹流とか)でもなく、戦略の立て方、How toに属する本です。学者さんたちがレトロスペクティブに過去を分析するのに対して、How toのうち「どうすればひらめくか」、そのための脳の鍛え方について書いています。

ひらめきを自力・必然と考えるか他力・偶然と考えるかの違いによって、他力だと考える人はそれをセレンディピティと呼ぶのかな。みたち氏は前者だという印象です。

視点の置き方として「拡散レンズ」「フォーカスレンズ」「ひねりレンズ」という3つをあげてます。虫の目・鳥の目・時間の目という手法と比べて、前の2つは似てる気もするけど、「時間の目」に当たることはレンズとは別の項目で述べられています。

「右脳と左脳」とか「あなたの脳は何歳?」といった最近の話題にもつながっています。

まぁ、こういう本を読めば楽にひらめきが得られるかというと、そういうわけでもないんだけど。ポーターやコトラーと伊丹流とこの本と、どれが即効性があるかというと、自分のことを客観的にみることは一朝一夕ではできないけど、外のことはまだ客観視しやすいという意味で、ポーターコトラーのような気がします。(こういう比較自体無意味だとはわかってるけどね。)

BCGではこういうのをまじめに実践してるんだろか。それともみたち氏の頭の中にあったことを、書いてみたって感じなのかな。コンサルティングってどういう世界なんだろな~、まだ全然わかんないや。

というわけで、tAKさんありがとうございました。