大前研一「旅の極意、人生の極意」45

旅行中は旅行記を読む・・・ってのを、またやってみた。この本は国内便の往復の機内で軽く読みきれます。

大前研一といえば、みんな知ってる、もとマッキンゼー日本支社長で、いまはビジネス・ブレイクスルー大学なんてのもやってる人です。その人が書いた、極私的旅行指南書。

ふむ、史上初の19歳で通訳ガイド検定に合格した人、であり、その後学生時代にJTBのトップ通訳ガイドとして2000人を案内した、のですか。ただものじゃないですね。で、人生を楽しむ旅をしまくり、えりすぐりの15か所をまとめたのがこの本。

経営者とかビジネスコンサルティング的なにおいは、あんまりない本です。じゃあ勧められるままにフランスのアンティーブの超高級ホテルに泊まれば、自分として最高の旅ができるかというと、旅ってのが個人的なことであるからには、行ってみないとわからない。パリならパリを「旅慣れたわたしならこう楽しむ!」って本じゃなくて、勧められなければ一生行かない町のことなので、比較するのがむずかしい。いくら大前さんが勧めても、じゃあ休んでこの通りに行ってみよう、と思える金持ちは、そう大勢はいないだろうな・・・。

結局のところ私にとっては、大前さんってすごいんだなぁ、と改めて思った本でありました。この通り回ろうというより、自分の15か所を20年後に本にできるような旅をしたいな、と思います。