村上國男「ターミナルケア・ガイド」275冊目

発行は2003年。最近興味のあるターミナルケアに関する本を何冊か取り寄せたうちの1冊めです。

著者はホスピスでの仕事の長い、熟練の医師。苦痛緩和の技術にも長けていますが、精神的な不安感をのぞく心のケアにもずっと取り組んできています。

この本はもともと、初めてホスピスでの業務につく看護師などに向けて書かれたもので、意識のない人にチューブで栄養を与え続けるような延命治療や、ひどい苦痛を伴う化学療法などをやめて、苦痛を取り除いて心穏やかに最期を迎えさせるためのケアの考え方ややり方について解説しています。専門用語はあまり使われていないので、素人の私にも「ターミナルケアって何よ?」ということがよくわかる本でした。

いや、別に私が死ぬとか病気とかってわけではなくて。

どう死ぬかってことはどう生きるかということでもあるわけですから。

最近介護の講習受けたり、バリバラ見たりしてて、いままで見なかったことに、新しく興味が湧いてきたってことです。なんにしろ知らないことを知るのは面白いことです。

とはいえ、苦しい話とか辛い話とかも多くて、読んでてちょっとせつない本ではありました。

しかし、まだ読みますよ!・・・以上。