田中正道+前野好太郎「ビッグデータ分析〜Excel新機能で簡単に!」301冊目

単に「ビッグデータ」といわれても自分との関係が見えにくいのですが、この本は自分が売っているものと、Facebooktwitterの情報をつなげるための、比較的簡単な方法をざっくりと説明してくれます。

ITの専門家二人による本だからか、知ってるよというコトバに解説があったり、逆に専門用語がさらっと使われたりしているところはありますが、基本はExcelですから、なんとかなります!

しかし、ExcelよりAccessがすごくて、企業が使うならさらにSQL Serverだとずっと思っていたのですが、ハードウェアとネット速度の大幅な進化によって、基本のExcelがここまで偉くなっていたとは。

確かに、Accessはリレーションを作る上で必要だったけど、取り込んだあとはスプレッドシートの編集がかえってやりにくくなっていたので、Excelのまま編集ができてリレーションや検索、レポート機能をAdd-onでつけられるほうが合理的だったのかもしれません。MSそう来たか。

データ大好き、いじってると夜が明ける、でも専門のデータサイエンティストとは縁がない、という私としては、久々に熱くなるものがありました。科学者に関するいろいろな報道を見てると、科学ってものを根本的に信用してなくて、科学者が正直に見えるかどうかなんて話ばっかりだけど、生データを徹底的に観察している中で、キラッと新しい真実が見つかる瞬間が一番エキサイティングで、それを立証していくのは面倒だけど、自分以外の人たちに理解してもらう上でとても大切なことです。

そういう小さな発見と、それをみんなとシェアするための仕組みが、Power BI for Excel/Office 365にはありそうな気がします。

自分で発見しなければ意味がない(理解できない)ものなので、この本にもヒントしか載っていません。だからソレ系の人なら、本を読み終えるより前に早くデータをいじりたくなることでしょう!