田口ランディ「縁切り神社」350冊目

図書館の「ご自由にお持ち帰りください」コーナーにあったのを持って帰って読んだのですが、すごく面白かった。最近図書館は、リクエストの多いベストセラーばかりになって、こうやって放出される本のほうが面白いんじゃないかと思ってしまいます。

 

田口ランディの短編集は初めて読みました。表題作品は、自分と彼氏とが別れるようにと念じる札を「縁切り神社」で見つけて驚愕する話。ミステリーのようでミステリーではなく、この人のおはなしはどれも、結局のところ人と人の心をしっかりつないでいたいという熱い思いがベースになっているようで、強烈な表現が続いても読後感が暖かい。

 

この人の作品をもっとちゃんと読んでみたいな、と思いました。