小野正嗣「獅子渡り鼻」370冊目

せつなく深い小説だったけど、行き着くところがなかった。
漂ったまま終わった。
あまり手の入ってない昔ながらの漁港があって、昔から住んでる人たちには彼らなりの思いがそれぞれあるし、都会へ出て行った人たちにも、都会から戻ってきた人たちにも。
何も深く考えないで楽しく暮らしてる人って、いるのかな。そういう人がいじめっ子になるんだろうか。
ちょっと羨ましい気もする。