島田雅彦「カタストロフ・マニア」480冊目

図書館で予約してたのがやっと届いた。
SF的な小説で、主人公は20代のオタクな青年。「カタストロフ・マニア」というのは彼が夢中になっているゲームのタイトルで、臨床治験で病院に閉じ込められてる間もずっとやってる。
ある日病院で目が覚めたら、誰もいない。病室だけでなく院内に一人もいない。外に出ても誰にも会わない。
・・・SF小説や映画を読みすぎた、見すぎた私はこの後の展開を以下のように期待しながら読み進んだ:過疎の病院は実は悪の要塞だったとか、最後の最後に彼は眠らされたままゲームの仮想現実の中をさまよっていたのだとか。
数をこなすのは本当に悲しいことで、一度こうなってしまうと何も予想も期待もしないで読むことはできない。
そんな感じで読んだので、なんとなく肩透かしにあったみたいな気持ちになってしまいました。全く100%、私の勝手な先入観が原因なんだけど・・・。
うむむ、ごめんなさい。