トーマス・フリードマン「フラット化する世界」上下487-488冊目

10年も前のビジネス書なんだけど、著者の講演を聞く機会があったので読んでみようと思いました。なかなか面白く、読み応えがありましたよ。一昔前なんだけど、もうiPhoneはあるし911の後だし、大方の現在を形作る物事は出揃っている気もします。彼はその後「遅刻してくれてありがとう」という本を書いていて、そっちでは2007年に同時多発的にアメリカのあちこちで起こっていたビジネスや発明の萌芽を振り返ったり、「グローバル化」がもたらした不公平の気づきがその後、混沌とした世界から秩序ある世界への人々の移動を促したことなどに触れています。
「フラット化」を読み終えて今「遅刻」を読み始めてるんだけど、講演で感銘を受けたほど本ではまだ感動してないな・・・。

 

それにしてもフリードマン氏はお話が上手でした。まるでマイクロソフトのエグゼクティブみたいに比喩や象徴的な話し方がうまくて、ピューリッツァー賞を3回も受賞したバリバリの戦場ジャーナリストとは、とても思えない!アメリカのこういう層の厚さを見せつけられると、ほんと敵に回したくないと思う・・・。
でも、日本の会社に転職して久しいので、