モーリー・ロバートソン「悪くあれ!~窒息ニッポン、自由に生きる思考法」519冊目

いつも「所さん!大変ですよ!」で見ている、いまは好々爺ふうのモーリー・ロバートソン。アングラ好きな友達は彼のことを崇拝していて、そのギャップが埋められなかったので、一回彼の著書を読んでみようと思いました。

すご~く易しいことばで書かれた、本を読んだこともない”意識低い”?日本人を啓蒙する趣旨の本でした。書いてあることはだいたい共感するけど、この本を読むに至った人は易しすぎると思うだろうし、この本を読んだほうがいい人は結局一生読まないんだろうなぁ。共感しない部分は、大麻合法化ってのがやったことがない私には全然わからないってことと、やったことがあったとしても、コーヒーはいいとかタバコはいいとか、嗜好品はいくら勧められても自分がいいと思わないとやらないだろうからな。

しかし、こんなに易しい言葉で日本人を啓蒙してくれる彼はとても優しい人だと思う。完全に日本人でも完全にアメリカ人でもなく、どっちの社会でもイジワルされて嫌~な思いをしたのに、奴らをほったらかしにしないで助けに戻ってきてくれてるんだから。

ひるがえって自分を顧たときに、少しはまともな大人になれたんだろうか。旅行するようになったのは本当に最近のことだし、なんだかんだ言って私が戻るところは近くに温泉のある田舎の小さい家か何か、とってもスケールの小さいところなんじゃないかという気もしてます。

自分が「ひとかどの人間」なのかどうかって、みんなどうやって判断してるんだろう。私が自分をひとかどだと思えないのは自己肯定感がまだ低いからか、それともまだダメだからか・・・。まあいいか。こんなこと考えても意味ないですね。

とりあえず、自分はちゃんと自分として生きられているか、自問しろというのがこの趣旨でもあるなら、それくらいはできてるかな。体が動くうちに動かしておこうと思えるのはそろそろ最後だから、もうちょっと思い切り出かけてみよう。