高野秀行「アヘン王国潜入記」565冊目

本当のことほど面白いことはないね。事実より面白い小説はあるし、これが小説より奇なる事実かどうかは知らないけど、この本は最高に面白かった。 

だって東南アジアのどこかの国の一角に大きなケシ畑があったとしても、そこに自分が行って、違法なことを百も承知の上で、種まきから草取りから収穫まで手伝って、おまけに自分がアヘン中毒になって帰ってくるなんて。爆笑していいですか?(感動しつつ)

でもなんかものすごく共感もします。私も自分で行ってみたいほうだから。悪のなんとかを暴く、というより、そこにいて地元の普通の人として暮らすほど最高に面白い体験ってない、と私も知ってるから。

ああ…(ため息)…またどっか行きたいな…せめて国内…