浅生鴨「どこでもない場所」569冊目

エッセイ集。これも面白かった。

小説と同様、すごくまともなんだよね、話者の感覚が。変な人が変なことを言うとドン引きするし、面白いほう、面白いほうに行こうとあえて志向してるところが、その人自身はちっとも変な人ではない。Twitterで私が勝手に思い描いてたイメージとすごく違う。すごいなぁ。会っても気づかないと思う、こんなに面白いTweetをしたり、誰も思いつかなかった番組を提案したりする人だなんて。(ほめてるつもり)

ユニークなアイデアを思いつくエネルギーとか資質とか、誰にでも持てるものなんだろうか。私はユニークなものが大好きだけど、自分自身のアイデアはおそろしく凡庸だと思ってる。まあいいか、ユニークさを愛でる役割の人もいたほうがいいよね、ってことで。