ジム・ロジャーズ「危機の時代」573冊目

不安ですよ、そりゃ。コロナの波が去りかけたと思ったら戻ってきて。巣ごもりを始めてから丸2か月以上。出勤は始まったけど在宅もある程度続ける。もしまた新規感染者が1日に100人も見つかるようになったら、また全部飲食店を閉めさせるのか?こんな状況なのに、なぜ株がこんなに高いの?

株でも債券でも金でも、「安くなったら買い、高くなったら売る」のが鉄則だとジム・ロジャーズ氏はいつも言います。いつが「安くなったとき」で、いつが「高くなったとき」かは、自分の得意分野でないとわからないから、よく知っている分野の株を買え、とも。いずれも基本中の基本で、株に複雑なルールがあるわけじゃないということです。あとは業界や会社の研究にどれくらい時間と労力を割くか。ぶっちゃけ、インサイダーの問題がなければ自分が勤めてる会社の株を買うのが一番いいわけで、それに匹敵するくらい詳しい分野を作れば、恐れずに大きな額の取引に飛び込めるのかもしれません。

ロジャーズ氏は文中(実際はインタビューをまとめたものらしいけど)で繰り返し、日本に今住んでいる人は外国へ出ろ、現在の株高はリーマン・ショックを超える、長期にわたる大暴落の兆候だ、と脅します。そうかもしれない、という気がしてきます。

こんな時期に、お金がいくら手元にあれば安心なんだろう?あまり使わなければ、なくても困らないのかな。旅行をしなければお金は残せる。ぜいたくしないで、入ってくるお金を少しずつ残せれば…。(仕事が続けられれば、だけど)

ともかくわずかな資産をすこしでも安全なところに移して、長い嵐が過ぎるのを待つしかないよな…。