阿部修平「暴落を買え!年収300万円から始める資本家入門」580冊目

タイトルはなんだかセンセーショナルな投機を勧めるように見えますが、実に穏当な貯蓄とバフェット式投資を勧める本でした。

バフェット式投資とは。私が理解しているわずかな部分をいえば、「しっかりしていて将来性のある会社の株を安いときに買え」。そういう株が”暴落”するのは世界景気が一気に後退するときとか、企業に一気に株価が下落するような事件が起こったときくらいじゃないかと思いますが、今がその「世界景気が一気に後退してるとき」というのは事実です。ただそういうときって株価が、会社自体の状態に関わらず投資家の精神状態?によって乱高下するので、企業研究というより心理戦になってくるんじゃないかな。

心理戦を勝ち抜くのに何が必要なのか。投資家の心理を知ること。投資家には機関投資家のほかにあまり企業研究をしないでグラフだけ見て売り買いする気まぐれで神経質な個人投資家層もあるみたい。いい会社に投資したい人にとって、彼らの心理まで読もうとすることって、いったい何の意味があるのか…。でも結局財布の口を開かせるのって、TVコマーシャルの印象だったりするってことですよね。自分なりの勝ち筋を見つけていくのってなかなか大変…。 

暴落を買え!~年収300万円から始める資本家入門~

暴落を買え!~年収300万円から始める資本家入門~

  • 作者:阿部 修平
  • 発売日: 2017/05/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)