萩尾望都「半神」689冊目

また萩尾望都の単行本を買ってしまった。この短編集は、どうも過去にまるごと読んだ記憶がある。それにしても面白いし美しい。少女まんがにしかない「夢」がある。うっとりした感じ。「去年マリエンバートで」みたいな、ゆったりとして夢見るようなトーン。これがなんとも好きなんだ。

タイトル作の「半神」はまさに、エドガー・アラン・ポーの歴史的な短編みたいな名作。ほかの短編も、どうも以前にも読んだことがあるな…。読み返してもまたこの世界に浸れる。SF好きな人も、少女まんが好きな人も、一度は読んでおくべきじゃないかな?と思います!

半神 (小学館文庫)

半神 (小学館文庫)