やっぱり面白い。高野秀行の書くものは100%面白い。ときどき腹を抱えて笑える、じわじわと好奇心がたぎってくる、読み終えて充実感と目が開けたような感じがある、など、いろんな意味で面白い。
この本は彼の早稲田大学「探検部」の後輩であり同じくノンフィクション作家である(といっても共通点は少ししかない、と二人とも強調する)角幡唯介の対談集。いかにこの部の部員とOB(共学だしOGもいるんじゃないかと思うけど触れられてない)がバカかということを中心に、彼らが何を面白いと感じ、憑かれたように冒険を続けるかが、いつものように面白く語られています。読んでる私はもう面白くて面白くて。
「ブルシット・ジョブ」の対極だな。なんでみんなもっと、自分の魂が喜ぶようなことをしないんだろう。
と、改めて意を強くして中年以降の冒険人生の計画に着手する私でした。