山田詠美「血も涙もある」719冊目

新刊を見かけたので、久しぶりに読んでみました。ドロドロの女の愛を絶妙な筆致で巧みに描いたものを期待して。

感想をいうと、全然ドロドロしてなかった。結婚している男女とその周辺の女と男の愛欲はあるんだけど、ぜんぜん迫ってこないくらい乾いてた。書いたものを読まされてるという気持ち。ことさら男を愚かに描くため、末尾に「!?」なんか多用したりしてるからかな。

この1冊だけを読んで評価を決めたくないので、最近の他の作品も読んでみようかなと思います。