大西連「すぐそばにある貧困」745冊目

20代にして貧困とたたかうNPO「もやい」の理事長となり、ずっと熱心かつ積極的に活動を続けている人の書いた本です。テレビをつけたらたまたま国会中継をやっていて、彼が発現しているのを見たことがあるのですが、弁舌爽やかに、ためらいなく正しいを思うことを発言できる意志の強さや知性を感じました。若いのにすごいなぁ。

そんなすごい人が、「もやい」理事長いなるまで~最初の数年の、悩みながらこの活動に、いわばどんどん深く巻き込まれていった状況を記した本です。

あるだろうなと予想した苦労がやっぱりある。この本には書かれていないけど、貧困や病気とたたかう団体の人が、仲間内や関連のある業務に携わっている人とのトラブルを書いたものを以前読んだことがある。中にはそういった辛さで辞めてしまう人もいる。何があっても、闘志を秘めつつ誰にでも礼儀正しく接し、世の中を変えようという強い姿勢を保ち続けてるところがまぶしいです。

続編を書く余裕は全然なさそうだけど、読んでみたい人たくさんいるんじゃないかな。口述でもいいので、そのうちぜひ書いてほしいなと思います。