藤巻健史「藤巻健史の資産運用大全」754冊目

わずか348ページの新書なのに「資産運用大全」って大きく出たなぁと思いつつ、読んでみました。ボリュームは少ないのに、書いてあることが難しくて難しくて…。少しは自分でも運用してて、おずおずと信用取引もFXも経験くらいはしたことがあっても、この本は自分よりずっと上のレベルの人向けという感じ。「先物」「オプション」という言葉が、なんとも怖い。怖がってるから利益が近づいてこないってことだと思うけど…。

難しいと書いたけど、それでもおそらく、先物やオプションについて書いた本としてはまだとっつきやすい方なんだろうな。「20年前から円が暴落すると言い続けているおおかみ少年」のように言われているらしいけど、国家予算は国民が納めた税金でできているという、小学生の社会科で習ったことを私はちゃんと覚えているし、サッチャー政権下で作られた音楽や映画をよく覚えてるので、人気取りのばらまきばかりしてきた日本の将来が心配なのは事実。先送りされている「大爆発」が、いつか東京にも起こるであろう大地震と同じくらい怖くてたまりません。

この本はたぶん、薄いけれど腹落ちして自分でもやれそうなくらい理解すべき金融の事実が書かれているという意味で、「資産運用大全」というタイトルもアリなのかな?いややっぱり大きすぎる?…そんな本でした。