予想外に面白かった。最近、できのいいミステリーを読んでも、トリックの矛盾のなさ(なさです、なさ)ばかりが気になってしまうことが多くて、素直に楽しく読めてなかった気がする。文章はどこか堅くてちょっと読みにくい。動機は謎だけど、犯人像はよく描けているように思う。トリックは、「なんとか館」ものはそもそもありえない建築物や土地を想定してる、という点を受け入れれば面白いほうじゃないかな。
多分、ポイントをあげつらっていいとか悪いとか言っても、「面白いと感じるかどうか」は語れないんだろうな。
この人の本はもっと読んでみようと思います。なんとなく、わりと好き。
(以下、章タイトルになったミステリーの原作について)
- 春にして君を離れ/アガサ・クリスティ・・・えっそんなタイトルの本あったっけ。慌ててポチる。
- 幽霊はまだ眠れない/結城昌治「温情判事」に収録
- 災厄の町/エラリィ・クイーン
- 生ける屍の死/山口雅也 ※最高に面白かった
- 再会、そして逆転/どうやらゲーム「逆転裁判」第2話らしい
- トライアル&エラー/アントニィ・バークリー
- 斜め屋敷の犯罪/島田荘司
- 鍵孔のない扉/鮎川哲也
- 法廷外裁判/ヘンリイ・セシル
- 死者はよみがえる/ジョン・ディクスン・カー
あー、読まなきゃいけない本がたくさんあって忙しいわ・・・(嬉しそうに)