神田松之丞(聞き手 杉江松恋)「絶滅危惧職、講談師を生きる」825冊目

面白かった。一人の男の生きざまとして読み応えがありました。テレビとかで見てると、ギラギラしていて貪欲に何かを追い求めてるようで、圧がすごいちょっと怖い人みたいに思ってました。人の話はちゃんと聞いてみるものだ。本当に師匠に心酔し、落語と講談を愛し、”絶滅”しかかっているその業界に光を当てようと必死なのだ、彼は。なんかものすごく純真な人なのだ。脇目も振らないで邁進してるから彼の芸はこんなに凄いんだ。

これも「一万円選書」で、岩田社長が私のために選んでくれた一冊。勝手に早期退職して、ちょっと不安に自由を味わってる私に、自分の信じる道を行ってみれば?と言ってくれるような気がします。(本当にありがたい)もったいなくて少しずつしか読めないけど、じっくり味わってあとの本も読みますね。