室橋裕和「ルポ コロナ禍の移民たち」867冊目

「ルポ新大久保」がとても面白かったので、新作もさっそく読んでみます。

こっちは日本で暮らすさまざまな移民がコロナ禍のなかでどんなことに不自由したり、逆に奮起したりしているか、著者が日本各地へ出かけて行って直接体験し、お話をしてまとめています。

これも面白かったですねー。日本で生まれ育つと元気がなくなっちゃうんだろうか、と思うくらい、タフで頼もしい人が多い。それに、移民の目で今の日本を見ると、おかしなことがたくさん見えてくる。

移民問題って”悲惨な事件をたまに見る”と感じてる人も多いと思うけど、すでに彼らは日本の日常。悲惨な事件がけっこうな数あるのは悲しいけど、彼らの元気な部分を見る機会は少ない。たくさん問題のあるこの国で生活する仲間ですからね。自分と違うものが自分の理想と違う生活をしていることを認めて、お互いに邪魔せず、うまいこと共存するために、何か自分もできたらなーと思います。