宝樹「三体X」880冊目

面白かったー!(最後のオチがしゃれてたので、読み終わった直後の満足感がすごい)

これが、ファンが書いた二次創作だなんて信じられない。大中国の読書人の層の厚さが怖いくらいだ。宝樹の筆力を支えている知識や経験はどれほどのものなんだろう。

もともと、オリジナル「三体」シリーズは発想が壮大でどんどん展開していくけど、伏線だと思ったものが必ずしも回収されないこともある。それを細かく読み解いて、いちいちオチをつけてくれた。ぶっちゃけ、三体は難しかったので、その解説編としてこの本は私には必要なものだったんじゃないか、とさえ思える。

ファンとして二次創作をするなら、ここまでやれ。ここまでやれるほど原作を深く深く読みこめ。と叱咤激励する作品でもある、かもしれません。

あっぱれです。この人の一次創作作品も読んでみなければ。