東野圭吾「誰かが私を殺した」1074冊目

初めて「Audible」で本を聴いてみました。映画は見るしかないし、本も読むしかないけど、最近目が疲れやすくて、時間があってもためらうことがあるんですよ。映画は音だけだと完全ではないけど、本は100%聴くことができる。Kindleで買って読み上げてもらうこともできるのかな。方法はいろいろありそうだけど、お試し期間のAudibleでさっそく、1冊聴いてみました。

単行本の厚さってあまり気にせずに読み始めることが多いけど、これは他の本よりずっと短い、「中編」くらいの長さなので、お試しにはぴったり。それにこれはAudible限定の書下ろしだそうです。だいいち、タイトルにそそられますよね。

誰かが一人で朗読したものかな?と思ったら、名だたるベテラン俳優たちが演じていて、これは「ラジオドラマ」だなと思いました。書下ろしなので、ドラマ化を意識して書かれたものかもしれません。寺島しのぶ、松坂 桃李、高橋 克典…。メイキング映像がAudibleのサイトにあって、改めて、なんてうまい人たちなんだろうと感動します。

ついつい聴き入ってしまって、本よりも時間を忘れてしまうのが問題かな…。夜遅くに聞き始めた私が悪いんだけど、途中でやめられず、だいぶ夜更かししてしまいました。「シオリ」をはさまなくても、どこまで聴いたか履歴でわかるけど、その前後をパラパラ見て思い出すことはできない。ふっと寝そうになったら、その分巻き戻して聞き直したいけど、どこまでもどせばいいかわからない。紙の本ならページのほうがそのままになってくれるけど、音声はどんどん先に進んでしまう。…この辺は、本を「聴く」人ならだれでも経験することなんでしょうね。

内容も、短めながら満足感がありました。ただ、これはラジオドラマを意識して作られているかもしれないので、他の本も試してみたいです。おそらく一人の人が1冊全部を朗読してるはず。

ラジオばかり聴いていたのは、まだ一人ひとりにテレビやパソコンがなかった子どもの頃。あの頃もラジオドラマ好きだったな。そんなことを思い出したりしながら、新しい経験を楽しんでみたいと思います。

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