酒井順子「日本エッセイ小史」1077冊目

かなり包括的に、日本の随筆・コラム・エッセイ等とよばれる文章の歴史をカバーしている本でした。なんだけど、客観的な「小史」って印象が全然ないのが不思議。

語尾の、ですます調に混じってひんぱんに現れる「~のではないか」が、私には「~のである」くらい強い意見に見えて、見るたびに少し引いてしまう。強い意見だと強調するのでなければ、他の語尾と合わせて「~のではないでしょうか」と書けばいいのに、なんでこの箇所だけ「~のではないか」なんだろう。

この著者の本を読むのは初めてなので、単にまだ私が行間の気持ちを全然受け止められていない気もします。気持ちが通じるまでには、何冊も読む必要がありそうです…。