万城目 学「八月の御所グラウンド」1080冊目

これもAudibleで。とても面白かったです。なるほどの直木賞。駅伝を走る女の子も、野球に駆り出される男の子も、自己肯定感めっちゃ低くて共感度高いし、最初は冷淡に思えた人たちの熱い気持ちがだんだん見えてきて、世の中のあったかさに包まれるような読後感です。

今って、世の中の不安感を映して、素直に「よかった」で終われない物語がすごく多いと思うけど、この人の小説は不安なときこそ読みたい気がします。Audibleのナレーションも自然で聴きやすかった。