九段理江「東京同情塔」1082冊目

これもAudibleで聴きました。今度は…何度も、気づいたら爆睡してました。こういう、だらっと聞けない、密度の高い文章で書かれたもののほうが、集中を保つのが難しいんだ。言い訳だけど。もしかしたら、漢字で書かれたほうが、どの熟語なのかがわかりやすいかもしれない。あるいは、ひらがなで、カタカナで、あえて書かれていたのか。英語の部分は本を横にして読むように書かれていたのか。文字だけの本でも、ビジュアルが理解を助ける部分もある。

この本は、紹介文や感想を見ると、「ユーモアたっぷり」と書かれているものが結構多いようだけど、私は「皮肉きつい」と感じてしまった。かなりブラック。「コンビニ人間」の仲間、源流は筒井康隆のようなスラップスティックSFじゃないか。書いた九段理江は若い清潔な感じの女性だけど、50代のアクの強い女性を想像してしまった。

文字を見て読むのと、音だけ聴いて読むことの違いは、今後もぼちぼち比較していきたいと思います。