雨穴「変な家2」1083冊目

間取り図を見ながら読むしかないこういう本まで、Audibleで聴けるのか!?という実験。

結果:図はPDFで添付されてるので、それを見ながら聴けば問題ナシ。

ただし、PDFは図だけを集めたものなので、文字と図を順を追って見ながら謎を解明していく紙の書籍と違って、ついついまだ見てないはずの次の図まで見てしまいがち。謎解き系の本ではあるので、そこは要注意…。

この人の本って、現実にありうるのか?という点でいうと、まったくありえないんだけど、独特の”わざわざ手間をかけてめっちゃ遠回りの隠しごとを何重にも行うかんじ”が、なんか面白いんですよ。ちょっとやそっとの富豪でも、わざわざ日本中にこんな建物を建てて不便な生活をしてもあり余るほどの金持ちはあまりいない。アラブのような大富豪は日本にはほとんどいないし、いても、わざわざ悪人になりたがる人なんていないので、普通はいいことに金を使って、尊敬されて好かれたいと思うのもんだ。SNSで叩かれまくってDisられまくるようなことを、正体追跡可能な形でやるなんて、ありえない。だからこそのファンタジー感。江戸川乱歩の時代のような規模感。

残念なのは私の短期記憶の弱さで、紙の本でも登場人物の名前や特徴をおぼえるのに時間がかかるため、途中でストップして前のほうのページをぱらぱらめくることがある。それがAudibleだとできない。でもこれって映画でも同じ。映画をVODで見るときは、ストップして公式サイトやWikipediaで人物確認をしてから映像に戻ったりするので、同じように途中で寄り道すればいいのかもね。

などなど。本を聴くこころみは、まだまだ続きます!