この本には「英語で日本語を考える」本編があって、これは続編のようです。これは初版2001年で本編は2000年発売なんだけど、その本編のほうだけ 2024年8月に再発売されています。そっちを読みたいなと思っていたら、これを見つけたので先に読んでみました。
片岡義男といえば、「スローなブギにしてくれ」の人、というイメージ。初めてWikipediaを見てみたら、本人は日本で生まれ育っているけど祖父がハワイ移住、父は日系二世、という英語に囲まれた環境で育った人なんですね。だからか…この本では、よく使う日本語表現を英語にしたら、こんなに語感が違う表現になる!というのを200例取り上げて解説してるのですが、ラジオ英語講座の講師が書いてるみたいに自然。
今読むと、「それくらいなら、もうみんな英語訳を知ってるかも」と思う語も多いけど、なにしろ23年も前の本なので、その後ことばのほうが変わっていても当然。そういう語を見つけるのも面白いんですよね。
私は英語はもう、旅行したときの日常会話でしか使う機会もないので、中級?止まりでいいや、と学習をやめちゃっていますが、スペイン語とベトナム語をすこし勉強していたり、日本語を教えたりしているので、言語を考えるうえでも、この本はすごく面白かったです。私の生徒が読んだらどう感じるかな…と思ったりして。日本語でこの本を読めたら、すでにかなりの日本語力だけど、英語とのニュアンスの比較を見て、なんとなくでもわかるようになってくれたらなー、なんて…。
順番が逆になったけど、続いて本編も読んでみます。