カレー沢薫「ひきこもり処世術」1061冊目

この人のマンガは「クレムリン」の第一回が雑誌に載ったのを見て衝撃を受けて以来、ずっとちょいちょい読んでる。マンガも面白いけど文章も面白い。この本についてだけいうと、連載なので毎回最初のほうに、自分が長年のひきこもりであることや、その当時のコロナ禍の日本がどういう時代にあったか、といった説明があるのが、全部通しで読むとちょっとめんどくさいけど。あと、一文が長くて意味が多いので、するする読めない。全部面白いんだけど。

この人が原作の「ひとりでしにたい」もちょっと読んでみたんだけど、自宅で孤独死して液体になりたくないというのは、私が長年思ってることと同じだ。私は昔から1人で過ごす時間が長いほうだけど、実はかなりおしゃべりで、今やっている教師の仕事はこの歳になって初めて気づいた天職だったかもと思っているし、一日ずっと家にいると腰が痛くなって夜からでも散歩に出るけど、悩みは同じだ。(私も、いつもこうやって長い文章を書くし、一文が長いし、本当は似たタイプの人間なのかな)

いや、友達が近所で飲んでると聞くと、仕事を放り出してすっ飛んでいくし、旅行するし、新しいことを始めるのは常に楽しいからきっと違うな。

この本を書いたのはちょっと前なので、最新作も探して読んでみよう。