大井優子「世界恐怖旅行」1064冊目

タイトルだけ見て、ひげもじゃの男が麻薬地帯やギャング街をめぐるのかと思ったら、若い女性がバックパックひとつで世界を旅してまわる旅行記でした。とても面白かったです。でもずっとモヤモヤする・・・

私が一人で海外を旅行するようになったのは中年以降で、順番としてはパッケージツアーや出張→フリーツアー→安全性の高いホテルと都会の街歩き→安いフライトと安いホテルと現地ツアー、という順番で、安全性を確かめながら徐々にコストを下げて自由度を上げていったのですが、大胆だとか無謀だとか言う人もいました。そんな私から見てもこの方の旅行は見ていてハラハラします。毎回無事に帰国できたのは、運命の神様の思し召し以外のなにものでもないような。。。

はたから見ると、同じように向こう見ずに見えるであろう私と著者。

著者に対しては共感というより心配したり「すごいなぁ」と思う側に回ってしまう私。

自分の立ち位置がグラグラだから、モヤモヤするんだと思います、多分。それに、中高年の今の私としては、もはやどの町に行っても出歩くのは昼間だけ、夜歩くのはガイドつき「食べ歩きツアー」くらいで、どんどん安全度を上げて危険度を下げていっているので、この著者の若さがまぶしい・・・。

年明けに久々のヨーロッパ旅行を予定してるんだけど、冒険を恐れる気持ちと、なかなか行けないのであちこち回りたい気持ちが拮抗して、全然計画が進みません。最近英語もほとんどしゃべる機会がないし、さてどうなることか・・・。