<がんばってぼかしてるつもりですが、結末やストーリーに触れてるので未読の方はご注意ください>
先日「少女マクベス」がすごく面白くて、この作家の「このミス」受賞作品を読まなければ!とさっそく読んでみました。
…イヤミスだった!(笑)
「マクベス」は繊細な関係性や精神のバランスを保ちつつも、闇に完全に堕ちることなくストーリーが進んだと記憶してますが、こっちは大勢堕ちてしまった。ちょっと安易なくらい、いっぺんにみんな。
3パートに分かれたこの小説の、最初のパートの語り手の正体は、書き方が徹底している分、逆に際立っていたので確信をもって読みました。(「メグ」には騙されたけど)2つ目のパート、3つ目のパートへと展開するアイデアは、視点が変わっただけかなと思っていたので、してやられた形ですね。同じようなことが起こるのはちょっと無理があるし、なんでそこを探さないのか、と突っ込みを入れたくもなりますが。
全体的には、私が興味を感じられない”スクールカースト”ものの”イヤミス”なのですが、なんとなくこの方々の作品はどことなく清潔で、あんまりイヤ感が強くないので、私としては読みやすい方だったと思います。
さ、仕事も終わったことだし、ミステリーたくさん読むぞ!!