最近ふしぎな名前の人が多いな…。この方はミドルネームがあるんだろうか。日本でミドルネームをつける人は両親の名字両方だったり、ニックネームだったりいろいろだ。
名前は変わっている印象だけど、小説は久しぶりだなと思うくらい王道の純文学で、きっと来年は教科書や試験問題にたくさん使われるんじゃないかなと思います。
”王道の純文学”が普遍的な人間心理を描くものだとしたら、それをその時代の状況や空気のなかで展開したのが各小説だと思うのですが、中小企業の景気悪化、啓発セミナー、とかは今っぽい一方で、ガンコな職人気質のベテランと、流されながらも人々から人生を学ぶ中堅社員の山を通じた交流というのは、もしかしたら100年前も小説の題材になったんじゃないかと思うくらい普遍的です。
六甲山って1000m弱の低山ってことなので関東でいえば高尾山みたいなものかなと思ったけど、高尾山は599mしかないとのこと。高尾山で「バリ山行」をやることはできるんだろうか、できないんだろうか。私はそこまでの挑戦はしないけど、あの山ならある程度チャレンジをしてもリスクは少なそうに思います。
私には、高尾山の一番普通のルートを歩いても、山歩きは楽しいし気持ちいいものだけど、どんどん高い山を目指す人と同じように、どんどん深い山を探る人は何かのアドレナリンとか快感物質のようなものに引っ張られて深まっていくのかなと、私には見えます。
妻鹿という人を想像するときに、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」に出てる家電修理人の今井さんと、”スーパーボランティア”として有名な大分の尾畠さんの顔がチラチラと浮かんでしまうんだけど、文中の妻鹿さんは40代なのでだいぶ若いんですよね。いずれにしても、ちょっと変わってるけどすごくカッコいい大人です。この小説って割と、主人公の年齢よりも、大学生とか若い人たちに響くのかもな…となんとなく思うのでした。