凪良ゆう「星を編む」1089冊目

「春に翔ぶ」「星を編む」「波を渡る」という3つの中編が収録されていて、真ん中のが表題となっています。「編む」っていう字は「編集」の「編」で、「舟を編む」って本は辞書を編纂する人たちの話だったけど、これは小説や漫画を世に出すための編集を業として行う人たちや、その人とかかわった人たちの物語でした。「星」を編むというのは、お星さまになってしまった作家の遺作を世に出そうとしているから。

「星」は漫画の原作者であり未完の小説を書き、若くして亡くなった男性らしい。2つめまではよく理解しながら読めたけど、3つめの「波を渡る」にわからないところがある。学校の先生が、どういう経緯で教え子と結婚し、その教え子がその後に作家と愛し合うようになったのか。読み落としたところがあるのかと思って、何度かページをめくり直してみたけど、見つけられない。…最後まで読んだあとで感想をググって初めて、これが文中に出てくる本と同タイトルの「汝、星のごとく」という本の続編だと気づいたけど遅かった。また読む順番間違えた!

ていねいでやさしく、良い本だと思うけど、わからない部分があるので、感想?はこのくらいにして、「汝」のほうを読んでみたいと思います。あー失敗した。