予定のない休日にカレーを食べたあと、足を延ばしてくだんのマンションの前まで行ってどんなところか見てきました。こんなに大規模な秀和レジデンスがあったのか!というくらい大きくて、一枚の板のようにひらべったい構造。古いマンションだと思えない、築10年ですと言われたらそうかと思いそうな外観。静まりかえっていて、隣に駐車場の広いローソンがあって、そういえばここ何度も前を通ったことがあるなと思い出していました。
でそのまま近隣の書店でこれを買って、カフェであっという間に読了。いちマンション住民として、他人事とは思えません!
私はマンションと呼べる集合住宅には2カ所しか住んだ経験がないけど、2つとも管理「会社」を変える経験をしました。交渉にあたった理事の方々の苦労は相当のものだったと思います。でも管理「組合」は住民代表組織なので、現管理組合役員を退任させて新体制を構築するのは、政治におきかえてみると、与党から野党が政権を奪還するくらい半端なく難しいはず。有志の住人の方々の、まさに命がけの努力がやっと実って本当に尊敬の念をおぼえます。
試しにこのマンションの一室の販売価格を検索してみたら、おそらく場所や築年数、広さなどを勘案した妥当な相場価格暗いと思われる金額でした。このプロジェクトに関わった方々には、ゆくゆくはちゃんと価値向上による差益を得てほしいなと思います…。
前会長の独裁的なやり方は「熱心過ぎたがゆえの善意」と書かれていて、実際そうなのかもなという気もしますが、旧体制の方々によるお金の流れの不明さについては、あまり糾弾されておらず、実名で本のタイトルになっているマンションにその後も住み続けている方々への配慮なのかなと思いつつ、いまひとつスカッとはしないです。
こうならないように、区分所有者のみなさん、議事録はちゃんと読みましょう、総会には出席しましょう。