面白かった!やっぱり私は言語が好きだし日本語の奥深さ、めんどくささ、つじつまの合わなさ、そういう色々が大好きなのだ。
「日本語教育界隈」ではなくて「日本語界隈」なので、教育者や研究者の内輪ネタではなくて、日本語を母語としていて言語に深い興味を持つあらゆる人たちに、共感できる内容だと思います。たとえばふかわりょう、お笑いもパントマイム以外は言語要素がとてもとても大きい芸術です。研究者である川添愛ももちろんそうだし、日々外国語話者からの質問に答えられず右往左往している日本語教育者もみんな大きくうなずきながら読むに違いありません。「辞書で呑む」というテレ東の番組が大好きなのですが、あの出演者もみんな楽しんで読みそう。
こういう本ならなんぼでも読みたいので、「続」とか「続々」とか「新」とかどんどん出してほしいです。
それにつけても、最後の小説の中で最後に入店して焼きおにぎりを注文する、モデルじゃなくてポージングの女性の正体は何なんだろう。きっと「忖度」や「貴様」同様、文中に登場してるはずなんだけどな・・・。何か見落としてるのか、根本的に趣旨を理解できてないのか。。。。