これもAudibleで。意外に面白かった。最初のほうは、小市民に化けたビッチな小娘が小市民然としていたので「ふつう」な感じだったけど、馬脚を露していく結末にかけて盛り上がってしまいました。
この人の作品は「黒牢城」しか読んだことがなくて、かつ、感想を書いてないということは読了すらできていなかったのだと思います。よほど硬質な文体だったり歴史上の実在の人物がたくさん出てきて名前が覚えられなかったのか。。。(かなり歴史苦手なので)
しかしこの本はタイトルからしてとっつきやすいし(それにしては腹黒いけど)、人が死なないけど謎解きの妙味もあって、さっそく次も読もう(聴こう)と思ってしまいますね。小柄で小動物的だけど決してカワイく描かれていないヒロイン小山内の造形がちょっとゾッとするし、彼女を守るナイトに徹するわけでもなくちょっと怖れているパートナーの小鳩少年もヒーロー感がなくて面白い。
次は巴里マカロンですね!