この人の書くものに興味があるんだけど、読んでみても、まったく接点が見つけられず、大きく空振りをすることが続いてる感じ。1冊目「水中の哲学者」がそうで、2冊目「世界の適切な保存」でやっと見えてきたと思ったら、この3冊目でまた遠ざかってしまった。
この本でわからなかったのが、何度も何度も出てくる”哲学すること”が何なのか。漠然と、この人の本でいう”哲学”は、私がこれ以外の本や映像で見聞きした”哲学”と違うもののように思っています。そもそも”哲学”って”すること”なのか?よく目をこらして、耳を澄ませて、ものごとの違和感に敏感に気づくことが”哲学すること”だと書かれているように見えるんだけど、私が思っていた”哲学”は”深く考えること”だ。この本では、普通と違うちょっと面白いことを発見して終わってしまっているように感じる。なんだか消化不良で、もやもやする。この本のタイトルが”生活のなかのちょっと面白かったこと”とかだったら、あー面白かった、で終われるのに。
あるいは、ちょっとした違いに気づくことと”哲学すること”の違いを”哲学する”ということがありうるのかもしれないけど、その違いにはもう興味がなくて、違いを察知する感覚をとぎすませることは、生命維持保存の本能を育てることだ、と結論して終わりたい。
何かほかの切り口があるのかな。いつかこの人と「これだ!」とピンとくる日がくるのかなぁ。
