上田岳弘「私の恋人」1136冊目

このタイトル、全インターネットを検索するとこの本と関係ないものがたくさんヒットしそうだな。「私たちの恋人」でもよかっただろうか…なんとなくかっこわるいな…(←まったくもって大きなお世話だ)

先日「ニムロッド」を読んで、こんどはこれを読んでみたわけですが、かなり違う切り口でこちらも面白かったです。私好みです。輪廻転生ものの一種なんだけど、それを認識しているのは自分だけで(高橋もあやしいが)、3回目の人生の途中。1回目と2回目では出会えなかった自分の恋人にやっと出会えたようだけど確信はない。

輪廻転生って、あるかもしれないけどわかりようがないのでどうでもいい、気にしない、と考えている立場なので、あまり深く思い入れできないのですが、すごく多いなぁ、いろんな人が書いてるな。自分の考えはともかく、主人公には小説中で幸せになってほしいと思うので、若干はぐらかすような書き方に「うーん、いいけど」という気持ちにもなる。でもそういう小説だから、期待もがっかりもしないで読める。

にしても、わりと好きです。この人の小説。