宿野かほる「ルビンの壺が割れた」1141冊目

最近本を読みすぎてる。買いすぎてる。今日も書店の魅惑のキャッチコピーに釣られて2冊買ってしまった。これは「衝撃の結末」らしい。

感想をいうと、面白かったですよ。170ページの薄い本でお値段も520円。Facebook messengerを介した書簡集の体をとっていて(こんなに長いメッセージ、一度に送れたっけ?)、やりとり自体は郵送の手紙でも成り立ちそうだけど、相手をFacebookで見つけて名前等の情報をチェック、写真が本人じゃなく友人のタイムラインにあがってるのを見た、といった掘り方はネットならではですね。

この男、最初から執着のしかたが粘着質すぎて悪い意味でやばい、相手の女性そのうち殺されちゃうんじゃないかしら、もしかしたら小説のジャンル(読んでる時点では不明)によってはすでに殺されていて誰かがなりかわってメッセージ書いてたりして、等々疑いながら読むので(古今東西のどんでん返しものを読んだり映画で見たりしすぎた不幸な読者)、”大どんでん返し”は帯を書いた人が想定したほどではなかったけど、とても面白く読みました。夏休みのちょっとしたホラー風味の読書タイムですね。

巻末の編集者のことばにもあったけど、普段小説を読まない人が、たとえばコインランドリーの待ち時間や、待ち合わせに早く着きすぎたときのカフェ、バスに乗り過ごしてしまって次を待つあいだとかに読んでみるのにちょうどいい小品です。(夢中になって時間オーバーする可能性大だけど)